山の奥の方にあるすり鉢の形をした「鉢集落」の中に「絵本と木の実の美術館」があります。大地の芸術祭の里として2009年に旧真田小学校が生まれかわり、一歩足を踏み入れると絵本の世界に飛び込んだような、そんな気持ちになれる場所です。
ここは絵本作家・田島征三さんと集落の人たちの手によって創り出されたアートの世界。
私ラー子は子供と3度ここへ行きましたが、行くたびに違う発見があってとても楽しい場所なんです。
今回は2012年に訪れた時のレポートをお届けします。
2012年5月のGWに「絵本と木の実の美術館」へ行きました
廃校した旧真田小学校を利用して「絵本と木の実の美術館」へと生まれ変わったとのことですが、遠くから見た感じはまさに小学校そのものです。
この日は5月のGW中でしたがまだ雪がありました。
入口にあるバッタのようなオブジェは水が溜まると口から水が出るという不思議なもの。
この動くオブジェが館内の大事な動力となっています。電気を使わずに自然の力だけで動いているのがこの美術館のすごいところ。
「やりぬく子」の文字はもともと学校にあったものを残したのでしょうか。「く」の部分が薄れていて時代を感じました。
入口を少し覗くと大きくてカラフルな「何か」が目に入ります!ドキドキワクワク!
入ると・・・わぁ!という歓声が自然にこぼれます。
天井からぶら下がるカラフルなオブジェ。
これがたまーに動くんです。たま~に、がポイントなんですね。木がギシギシ鳴りながら動くんですよ。
この動力が入口にあったバッタさんだったと気付いたときの喜びったらないんです。
地図?
子供達が遊んでいるのでしょうか。
「学校はカラッポにならない」
体育館を抜けて何となく奥に進むと階段が現れたので、2階へ行ってみます。
先生と…
生徒。
ダイナミックな作品を目の前にすると心が躍ります。
学校といえば…オバケが付き物!あれは何だろう!?
息子逃げる!なんだあれは!
「きゃー!オバケが出たー!」
オバケがいた2階から下に降りて来ると「HachiCafe(ハチカフェ)」が出迎えてくれました。こちらの窓辺でいただいたコーヒーは格別に美味しくて癒されます。
大人がコーヒーを飲んでいる間、子供はお絵かきをして過ごせました。とても可愛い空間なので立ち寄ってみてください。
カフェを後にすると…また!
「かいだんの上にオバケがいるからいけない~」と泣く子供。大丈夫、お母さんと一緒に行けば何とかなるよと言いながら、猛ダッシュで逃げました。
「物置」という場所に息をひそめるものもいるらしい…あの正体は一体何なのでしょうか?
学校とオバケは永遠のテーマなんですね!子供のころ怖かったオバケがそのままの形で目の前に現れましたね!
絵本作家さんの作品が展示されていました
この日は中川ひろたかさんと長谷川義史さんの絵が展示されてました。
息子がよく読む絵本は中川さんと長谷川さんの作品ばかり!知っている本がたくさん並べてあってとても楽しめました。
最後にはまた体育館へ。
これはここに元々貼ってあったものでしょうか?走って泳げてなわとびができてスキーができる子供。とっても元気いっぱいな子供の声がたくさん聞こえる、そんなイメージが湧く空間であり、自分の小学生時代にタイムスリップできる場所でもあります。
鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館ではさまざまなイベントが行われています。
お子さまから大人まで、どんな人が行っても楽しい場所であり懐かしさを感じる作品に出会えると思います。
※冬期間は雪深い場所となるのでお車で行かれる方は十分な注意が必要です。GW中でも雪が残る場合があるので事前の確認を行ってから行きましょう。
情報
■名称:鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館
■住所:十日町市真田甲2310-1
■電話番号:025-752-0066
■HP:https://ehontokinomi-museum.jp/、鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館