「足が痛い」と子供が訴えることはよくありますが、それが何日も続く場合は要注意。
息子はこの時単純性関節炎という病気にかかったことがあります。ただ、その原因は驚く内容でした。
単純性関節炎とは?
10歳以下の子供さんに見られる、一過性の股関節炎です。股関節や膝の痛みを訴えることがあり、脚を引きずるような歩行になります。疼痛のため股関節の動きに制限を生じ、安静時には股関節屈曲、内転、内旋のポジションをとることがあります。 単純性股関節炎 | 股関節の痛み |【熊本市】にしだ整形外科
単純性関節炎とは、10歳以下の子に多く見られる股関節に起きる病気。
股関節に水が溜まることで痛みを感じてしまうのですが、ハッキリと痛みを感じるまでは太ももの辺りが痛いと感じることも。外傷もなく外見では全くわかりません。
原因
整形外科へ息子を連れて行ったところ「風邪の菌が感染したようですね」と言われてびっくり。
実は、この痛みを訴える半月ほどゲホゲホと咳が出る風邪を引いていましたが、まさか風邪が原因だなんて…。
風邪の菌が足に…?としばらく頭がモヤモヤしちゃったんですけど、これが子供ならよくあると言うのでさらに驚き。
息子の場合は咳が治まってきた頃から足の痛みを訴えていたと思います。免疫が弱っている状態の時にかかりやすいようです。
レントゲンにも映っていた
「股関節が痛い」と医師に伝えたらすぐにレントゲンを撮って調べることに。そうしたら股関節の辺りにモヤがかかっていました。
レントゲン検査でもわからない場合もあるそうですが、息子の場合は溜まった水が写っていたようです。(驚き)
かかりやすい年齢
3~12歳くらいの子供がかかりやすく、さらに男の子に多いとか。その理由はよくわかりません。女の子もかかるみたいですけどね。
ちなみにこのとき息子は小学3年生(10歳)でした。
症状
- 足の曲げ伸ばしが困難になる
- 歩くとびっこを引く
- 発熱
息子は普通に生活できる程度でしたが、症状が悪化する寸前は走ると痛かったようです。体育を見学したりも。
そして熱が出ることも多いようです。膿が溜まってしまって炎症を起こしているイメージですね。
中には「ひざが痛い」という子もいるようなので、ただの筋肉痛や成長痛などと勘違いしそうなのが厄介なところ。よーく話を聞いてあげた方がいいですね。
病院へ連れて行った日は、股関節にそっと触れただけで「痛っ」と言うほどでした。
治るまでの期間
あくまで目安ですが、安静にしていれば10日ほどで治ると医師に告げられたように、実際に10日後には痛みが軽くなっていたようです。
治療方法
抗生物質を服用をして安静にします。
「とにかく動いてはいけない」と言われました。じっとしないとなかなか治らないので、子供にとっては結構厳しいです。
学校
歩いてはいけないので「学校は1週間欠席した方がいい」と言われました。
息子は症状が軽かったので休まず行かせてしまいましたが(ごめんなさい!)車で送迎をして体育は欠席。
休み時間もじーっとしているようにと言いつけておきました。
こんな事しちゃったので、やっぱり治りはイマイチだったんでしょうね。
その後2週間くらいも体育は欠席をして、運動は全部で1ヶ月ほどお休みしなければなりませんでした。
単純性関節炎とぺルテス病の違い
単純性関節炎に似ている病気でぺルテス病というものがあるようです。
これは股関節に異常が起きて変形をしてしまうことで、歩くときにびっこを引いてしまうとか。
似ているもので化膿性股関節炎という病気もあるようなので自己判断はしない方がいいですよ。
単純性関節炎が治らない場合や入院の可能性
息子はとても軽い症状だったようですが、医師からは「ひどい場合は入院しなくてはならない」と聞かされました。甘く見てはいけませんね!
高熱が出たり、自宅では安静にできないと判断された場合は入院治療になるようです。
再発することも
よほど症状が重い場合は治りにくいかも知れないのと、慢性化してぶり返すこともあるようです。
息子は完全に足の痛みが消えるまで2ヶ月近くかかった気がします。
以後は医師から教わった太ももを伸ばすストレッチを続けているのが効果があるのか、あの時のような痛みを訴えることはありません。
体が硬い人がなりやすい?
息子は生後1ヶ月の健診の時に「足の開きが悪い」と言われるほどのお墨付きの硬さ。
整形外科の医師にも「体の硬い子がなりやすい」なんて言われましたが、これは本当かよくわからないです。
ただ、この病気になっていなくても、疲れると股関節が痛くなる子なので、関連はある気がしました。
休まないと長引く
スポーツの習い事をやっている子供はとくに休むことに恐怖を感じてしまうもの。
でもしっかりと休まないと結局長引いてしまうし、ズルズルといつまでの痛みが続いてしまいます。
しっかりと治せばまた走り回れるようになります。息子も2ヶ月後くらいには本調子まで戻りました。
大人でもかかる
単純性関節炎は大人でもかかることがあるようですが、ただの股関節炎なのかそのほかに原因があるのかの判断が難しいようす。
大人の場合はリウマチの可能性もあるようなので、よく検査をした方が良さそうです。
まとめ
股関節に起きる病気は生まれて間もない赤ちゃんや幼児の子でも色々あるようです。
子供はハッキリと痛い場所が言えないので、ただの筋肉痛や成長痛などと思わずに早めに整形外科などで調べてもらった方がいいですよ。
うちの子は学校を休まず行ってしまいましたが、本当は休むべきでした…。皆さんは真似をしないようにしてください。