にいがたらいふ

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思春期に向けて「クソババア」「クソガキ」の練習をしたのに、という話

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何言ってんだ?というタイトルと、これから話す内容なんですが。

わかりやすく言えば「息子の思春期が不安だった」という話なんです。

 

幼稚園に上がると男の子っぷりを発揮するようになり、こちらの体力も疲弊していくように。

そんな息子を見ていた時、その先にある「思春期」に不安を抱くようになったんですよね。

 

暴言を吐くようになるのでは?

暴力を振るうのでは?

たばこ?薬物?それともなんだ?

 

幼い息子の顔を通して、不良と化した息子を思い浮かべていました。

そこで私は、思春期に備えて準備をすることにしたんです。

 

「息子よ、お母さんに「クソババア」と言ってごらん」

『?クソババア?』

「なんだ?クソガキ」

『…!クソババア』

「クソガキ!」

『クソババア!!』

「クソガキ!!」

『クソババア!!!!』

「クソガキーーー!」

 

このやり取りをしばらく続けてみました。

後半は楽しくなってきて思わず絶叫し合ったので、近所の人が心配したかもしれません。

 

…このやり取りから5年10年と時は経ち、中学生、高校生、大学生となっていった息子。

 

結局『クソババア』を一度も発しなかったです。

正直、つまらないです。

練習したのに。

 

ただ…最近思ったのは、実際に『クソババア』と言いたくなっても、あの日のくだらない練習が頭をかすむのではないか?

本当に言ってしまうと練習通りですね!してやったり!…みたに思われる気がして、一気に冷めるのではないか?

 

…なんて思うのです。

 

大学生になった今も歯向かってくることはあるけど、『クソババア!』を言う気配はないです。

言ったとしてもそれはもはや、『うるせえ、クソババアw』みたいな、本気じゃないやつですね。

 

本当にくだらなくてしょうもない話ですけど、『クソババア』対策には多少の効果はあるのかもしれません。

絶対におすすめはしないけど、今となれば懐かしくて楽しい思い出です。