高校の制度には全日制のほかに、定時制や通信制が選べるようになっています。全日制を選ぶのが一般的ですが、さまざまな事情により自分のスタイルに合う学習の場を選ぶ人もいますよね。
そんな私は、高校2年の半ばまで全日制に通い、事情により通信制へ転校をしたのち卒業しています。
通った通信制高校は、新潟県立新潟高校通信制。
新潟県での有数の進学校の中に併設されていました。
2006年に廃止されたことを最近知って驚いたのですが、現在は新潟県立新潟翠江高等学校に継承されているんだそうですね。
私自身、この経緯は流れ的に選んだらそうなっただけですが、これも一つの体験談としてここにメモしておこうと思います。
後半には新潟県内の公立・私立・サポート校の一覧をまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。
新潟県立新潟高校通信制を選んだ理由は?
その当時の私は通信制高校の存在を知らず、退学を選ぼうとしていました。そんな私にある先生からおすすめされ、転校手続きを取ってもらうことができたんです。
ではなぜ、新潟高校通信制を選んだのかといえば?
- 働きながら通う必要があった
- 選択肢が狭かった
この2つですね。
今は私立の通信制高校がありますが、その当時は公立の新潟高校通信制または高田南城高校通信制の2択しかなかったんです。
情報もなかったし、私が知る所ではこの2つだけ。
どちらも自宅から遠かったんですが、高速バスで通える新潟高校通信制を選択しました。
全日制で取得した単位を引き継げる
新潟高校通信制は基本的に4年通学する学校で(就学状況によっては3年もアリだった)、そこがネックだったんですよね。
しかも高校2年の半ばという所で転校するにあたって、周りからは「もったいない」「あと少し我慢すれば」という声もありました。
でも、高校は取得した単位を引き継いで転校できる制度があり、私の場合は4年→1年の通学でOKということに。
それなら同学年と同じ年に卒業できる…となり、転校を決断しました。
働きながら通信制高校へ通う生活とは
私が通う通信制高校は基本的に学習は家で行い、月に決められた回数のスクーリングをこなして単位を取得しなければならなかったです。
学校は平日のほかに土日も開校していました。
私はだいたい月に4~5回以上は学校に通っていたので、休日のほとんどは学校に行っていた感じですね。
ただ、当時住んでいた長岡市から新潟市まで高速バスで通う必要があり、これが本当につらかった。
早朝から夕方までみっちり時間を使うのと、往復の交通費やモロモロ大変だったなあと思います。
フルタイムで通信制高校に通うのはきつい
実は、私は通信制高校を1年ダブってしまい、結局2年間通うハメになりました。
その理由は、仕事と勉強の両立がうまくいかなかったからです。
学校が遠かったのも理由のひとつになっていたんですけど、当時働いていた職場の休日とスクーリングの日がうまく合わなくて。
金銭的にも苦しいという事情背景もあり、その後夜勤の会社に転職をして、昼間は学校へ、夜は仕事へ…というきつい日常を1年間続けました。
深夜の休憩中にテスト勉強をすることも多く、とにかく休む暇がなかったです。常に眠くて仕方なかった。
しかも、途中から自動車学校にも通い始めてしまい…19歳という若さがあったから乗り越えられたけど、本当に大変だったなあと思います。
通信制高校って働きながら通えるのが魅力ですけど、フルタイムを選ぶ場合はよほどの覚悟が必要かも……。
私が見た、通信制高校の面白さ
これは新潟高校通信制だからこその魅力だと思うんですけど、全日制では出会えない人とか光景がありました。
- 子連れで運動会に出席
- 学び直しで通う高齢の生徒さん
この2つがとくに思い出深くて、1つ目の運動会の方は、体育の単位を取得するために朝からジャージを着て参加した日のことです。
体育館の片隅で何となく過ごしていたら、すぐ近くに私と同学年くらいのカップルが。
で、その2人の真ん中には赤ちゃんが座っていて驚きました!
あと、新潟高校通信制には高齢の生徒さんが結構いらっしゃって、70代以上?と思われる方達が一緒に机を並べる日もよくありました。
私は参加しなかったけど、後から配布されたおたよりに修学旅行の写真が載っていて、その多くは高齢の生徒さんだったのを覚えています。
今はどうなんでしょう?通信制高校を選ぶ10代が激増したので、年齢関係なく学ぶ場…とはいかなくなったのかもしれないですね。
入学式から卒業する日まで、ほぼ誰とも会話することはなかったけど、色んな年代の人がいて私としては居心地がよかったです。
私が思う、通信制高校のメリット・デメリット
これから通信制高校を選ぼうとする人の参考になるかわかりませんが、私が感じたメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット
- 働きながら通いやすい
- マイペースに通いやすい
- 先生が寛容
- 授業料が安い(公立は)
全日制とは違って、大学のように登校する日を選択できるのが1番のメリットだと思います。
定時制よりも学校に縛られる時間は少ないです。
新潟高校通信制のような公立だと、授業料も割安で助かります。
デメリット
- 友達を作りにくい
- 高校生らしい生活は送りにくい
- ひとりで勉強するのがつらい
学校にもよると思うんですけど、ほとんどの人が淡々と単位を取るために授業に参加をして帰って行く、という感じだったので、1日誰とも喋らない日の方が多かったです。
これは楽でもあり、寂しいところでもあります。
「高校生らしい生活」とはかなりかけ離れる可能性が高いです。
そして何といっても、家でひとりコツコツと勉強しなければならない!
これが本当につらくて仕方ないです。高校の勉強ってムズイですよ。
安易に通信制高校を選ぶと、ここで「失敗した〜」となる可能性大です。
もし大学進学を考えるなら、どこまで自分と戦えるかよく考える必要があります。
退学や休校を選ぶなら、通信制高校の選択も視野に入れる
不登校や私のような家庭の事情があって、全日制高校の休校や退学を考えるお子さんも多いと思います。
でも、そこで通信制高校への転校を視野に入れるのは大いにアリ!だと個人的に感じました。
全日制とは違う雰囲気なので淡々と通う人も多いですけど、それでも自分の居場所が作れるのは高校生にとって大きなことではないでしょうか。
新潟県の通信制高校
ここで、新潟県に本校を置く通信制高校を一覧にまとめてみます。
公立・私立それぞれ特色が異なるので、よく比較しながら選んでみてください。
公立の通信制高校
公立は学費の安さが魅力です。新潟県には2校があります。
■新潟県立高田南城高等学校
所在地:新潟県上越市南城町3-3-8
公式サイト:http://www.takadammsr-h.nein.ed.jp/
■新潟県立翠江高等学校
所在地:新潟県新潟市西区金巻1657
公式サイト:http://www.niigatasuikou-h.nein.ed.jp/
私立の通信制高校
私立は通学やオンラインなど都合に合わせやすく、専門性の高い科目が選べる学校も多いです。制服がある学校も見つかります。
■開志学園高等学校
所在地:新潟市中央区南長潟21-1
公式サイト:https://www.kaishi.ed.jp/
■創進学園高等学校
所在地:見附市本所2-2-21
公式サイト:https://soushin.ed.jp/
■長岡英智高等学校
所在地:長岡市宮栄3-16-14
公式サイト:https://eichi.ed.jp/
■新潟産業大学附属高校通信制課程
所在地:柏崎市大字安田2510-2
公式サイト:https://managara.nsf-h.ed.jp/
全国展開系の私立の通信制高校
本校を県外に置く私立の通信制高校も一覧にまとめてみます。(サポート校も含みます。)
■葵高等学院 長岡校
所在地:長岡市大手通1-4-12 都屋ビル
公式サイト:https://www.aoi-school.com/
■トライ式高等学院
新潟キャンパス:新潟市中央区東大通1丁目7番7号 IMA-Ⅲビル2F
長岡キャンパス:長岡市台町2丁目8-35 ホテルニューオータニ長岡 1F
公式サイト:https://www.try-gakuin.com/support_kyoten/niigata/
■第一学院高等学校 新潟キャンパス
所在地:新潟市中央区万代4-1-6 新潟あおばビル5F
公式サイト:https://www.daiichigakuin.ed.jp/campus/niigata/
■おおぞら高等学院 新潟学習センター
所在地:新潟市中央区万代1-3-7NDK万代ビル4F
公式サイト:https://www.ktc-school.com/campus/niigata/
■ヒューマンキャンパスのぞみ高等学校
新潟学習センター:新潟市中央区万代4-1-8 文光堂ビル8階
魚沼学習センター:魚沼市堀之内2718-6
十日町学習センター:十日町市昭和町4丁目155-2 (若井学舎併設)
公式サイト:https://www.hchs.ed.jp/campus/niigata/
■精華学園高等学校 新潟中央校
所在地:新潟市中央区上大川前通7番町1239-1
公式サイト:https://s-niigatachuo.jp/
■N高等学校・S高等学校 新潟キャンパス
所在地:新潟市中央区東大通2-1-20
公式サイト:https://nnn.ed.jp/campus/niigata/
■つくば開成学園高等学校
長岡学習センター:長岡市旭町2丁目1-3 旭町いづみプラザ2F
上越学習センター:上越市本町5丁目2-1 クリタビル1・2F
新潟キャンパス(連携施設:真友学院):新潟市中央区弁天3丁目1-20 真友ビル
公式サイト:https://www.t-kaisei.com/
■鹿島朝日高等学校 DSC 新潟キャンパス
所在地:潟市中央区紫竹山2-5-3 紫鳥線ビル2F G室
公式サイト:https://www.kg-school.net/gakuen/campus/mains_nigata/info.html?id=27630
■翔洋学園高等学校 新潟学習センター
所在地:新潟市中央区天神1-12-3 メビウス第一ビル6階
公式サイト:https://www.shoyo.ac.jp/school/niigata/
■精華学園高等学校新潟校
所在地:新潟市中央区笹口1-12-13 セイブ笹口2F
公式サイト:https://seikagakuen-niigata.jp/
■さくら国際高等学校 新潟国際学園
新潟キャンパス:新潟市中央区鐙1-5-9 新潟教材ビル 3F
新発田キャンパス:新発田市新富町1丁目5番27号
秋葉キャンパス:新潟市秋葉区新津本町4丁目9-17
公式サイト:https://sakurakhs-ngt.sakura.ne.jp/
■松陰高等学校 燕三条校
所在地:三条市興野2-2-58 りとるたうんA2-1
公式サイト:https://shoin-ts.jp/