長岡市と小千谷市をまたぐ位置にある妙見堰(みょうけんぜき)。時々朝の散歩やサイクリングに利用するのですが、そもそもこれって何だろう?と思う方も多いのではないでしょうか。
「越の大橋(こしのおおはし)」でもある妙見堰を、ちょっと探検してみましょう。
妙見堰とは
妙見堰(みょうけんぜき)は、長岡市妙見町から小千谷市高梨町をむすぶ橋。信濃川にかかる国道17号の小千谷バイパス橋として、大切な交通ルートの役目を担っています。
個人的には「小千谷の入り口にある橋」という印象がありますね。妙見町側には「妙見記念館」もあり見学が可能です。
妙見堰の4つの役目
妙見堰には4つの役割があります。
- 川の流れを安定させる
- 水道水と農業用水の取水口から安定して取水する
- 上流にあるJR小千谷発電所から放流される水の量を調整する
- 堰の柱を利用して越の大橋としての役割を果たす
長岡市の水道水は、この場所から近くの妙見浄水場へ送られたのち、各家庭に届くとのこと。
小千谷市の水道は、これまた近くに(チャレンジャーのそば)小千谷市浄水場がありますよね。当たり前のようにある水道ですが、どこの水がどこに通って家に届くのかを考えると、ありがたみが感じられますね!
また越の大橋は、橋長519.384mなんだそうです。
この場所で魚を見かけたことはまだないのですが、季節によってアユ・サケ・サクラマスが泳ぐ姿を見れるのかもしれません。
普段はこんな風に川の水が多くて、ものすごい音がするので覗き見るのはちょっと怖いです。写真を撮るのもドキドキしちゃう。
ダムが好きなのでスリルを楽しんでいます(笑)
大きな「妙見堰」の文字。空から確認するためでしょうか。
自転車も渡れる広い道があるので、安全に渡れますよ。私を含め、ここでウォーキングする方は多いですよね。私は往復を歩いたり、自転車で通過したりなど結構利用しています。
中盤に差し掛かると長岡市・小千谷市の境目の看板があります。
これで水の量を調整するんでしょうか。ここに魚が泳ぐこともあるのだろうか?
長岡市妙見町側には、「船番所」という休憩所があるんです。椅子が置かれているので、のんびり過ごせます。
ここには昔、本当に船番所というものが存在していたようです。「妙見番所の礎石」というものを残しているんですね。
車で長岡市から小千谷市にくると目の入るのがこの看板。大きな柳の木が印象的で、この時期はとくに青々として綺麗です。
妙見周辺の地図もありました。
妙見堰のすぐそばに、北越戊辰戦争の舞台となった榎峠や古戦場があります。
小千谷といえば、小千谷談判が行われた場所。長岡藩と深い関わりがありますね。そんな長岡藩のマーク・・・長岡藩旗の五間梯子(ごけんはしご)のマークを発見!牧野氏の家紋もありますね。
妙見広場のベンチの近くにありました。知りませんでした!
隣を見れば、これまた長岡藩にまつわるイラストが描かれています。
河井継之助や長岡藩と深い関わりがある妙見堰を小千谷岸の方へ渡ってみると・・・
司馬遼太郎「峠」の文学碑があるんです!
こちらにも休憩スペースがあるので、ちょっとひと休みをしながら信濃川や山々の景色を眺められますよ。
夕方に見えるかもしれませんが、これは朝日です。
小千谷市側のふもとには、すいせんのイラストがありました。妙見堰はただの橋ではなく、ダムのような役割もあり、市民の大切な水を取水する場所でもあります。
何となく通り過ぎていた私ですが、改めてよく散策をしたら発見することが多かったです。
広い信濃川を眺めながら気分転換をするのに最高です。徒歩でも自転車でも渡れるので、よかったら行ってみてください。
■妙見堰
・妙見記念館:長岡市妙見町29番地(公式サイト)
・司馬遼太郎「峠」文学碑:小千谷市三仏生(公式サイト)
・参照元:幕末の越後長岡の風雲児 河井継之助記念館