長岡市・新潟県立歴史博物館の風物詩であるイベント「サイノカミ」を今年も見て来ました!昨年「ケンミンショー」で放送されたのが影響したのかそこら中人でいっぱい。
そんな中、大きな塞ノ神が炎に包まれながらスルメも焼いてきました。塞ノ神でスルメを焼く理由を調べてみたら意外な内容であることが判明。塞ノ神のようすとともにお伝えいたします!
「サイノカミ」について
「サイノカミ」とは、新潟県立歴史博物館の広場で行われる小正月のイベントです。今年は1月12日に開催されました。サイノカミを守る有志の方々がこんな風にボランティアで毎年行ってくれているんです。本当に大変な作業であることを目の当たりにして感動……。
しかも、今年でちょうど20回目を迎えたとのアナウンスがありました!そんな前から行われていたんですね。
大きな大きな塞ノ神。今年は20mの高さまで伸びていました!凄い!
新潟の塞ノ神で「スルメ」を焼く理由!
塞ノ神と言えばスルメを焼くのが新潟県人の定番です!でも、昨年その様子が「ケンミンショー」で放送されたんですが、その時「えええ??」という他県の声を聞いてびっくり。
無病息災を祈ってお焚き上げをするのは変わらないけど「スルメ」は珍しいらしい。なぜスルメなのか疑問にも思わなかったけど、何となく調べてみたら…
縁起物であるとする理由は諸説有るが、日持ちの良い食品であることから末永く幸せが続くという意味とする説、室町時代の頃からお金を「お足」といい、足の多いスルメは縁起が良いとする説などがある。Wikipedia
結納品で納める品とする場合は「寿留女」と書き、女性の健康と子宝を願う象徴になるとか。女性にとって縁起物だったなんて今日の今まで知りませんでした!
県内の地域によっても内容は変わるので餅を焼いたり色々です。ちなみに私は「どんど焼き」という呼んでいましたが、ここ長岡では「塞ノ神」と呼ぶようです。
サイノカミに来たらスルメを買おう。
サイノカミでは有志の方により400円でスルメと竿をいただけます!去年は到着したときにはすでに売り切れだったんですよ。
スルメがついた竿を持っている人々がまるでスルメ族に見えたので、今年は私も一族の仲間入りを果たしました。
書初めやしめ縄などあればお焚き上げしてもらえます。
急ピッチで飾りつけられていく様子をじっと見つめていました。それにしても、今年は雪がまったくない状態で、雨の中の開催です。無事成功を祈るのみ!
悠久太鼓長岡青悠会の皆さんの演奏が会場を盛り上げます。雨が降っているのでパラソルの下で、力いっぱいの演奏をしてくださいました。
サイノカミ点火!からのスルメ!
15時になりいよいよ点火!一瞬でこんな風に炎が上がりました。
どんどん燃えます。この距離で見ているのは熱くてシンドイほどの熱気…うん、アツい!雪がないので緊迫感が高まってましたが消防隊員が出動することなく進行されました。
弱火になったところでスルメ族の皆さんが大集合(笑)改めて見ると不思議過ぎる光景ですね…。
アツい!!でももうちょっと!!!これはきっとロウリュウだ!!乗り越えろ!!(そこまで頑張らなくていい)
何とか無事にスルメが焼けました!嬉しい嬉しい!
焼いた直後に隣のおばあちゃんがむしって食べ出したので「アツくないんかい!?」とびっくりさせられたのですが…確かに焼き立ては香ばしくて、寒い中じっと待った有難みを感じますね。
激しい炎を見ると心が活気づくんです。みんなの気持ちが炎に集中する瞬間も塞ノ神の魅力かもしれません。今年は雪がないサイノカミとなりましたが参加して良かったです!
情報
■名称:新潟県立歴史博物館 ■住所:〒940-2035 新潟県長岡市関原町1丁目 字権現堂2247ー2 ■電話番号:0258-47-6130 ■営業時間:9時半~17時 ■定休日:月曜、ほか ■HP:http://nbz.or.jp/
▼去年は雪景色の中でのサイノカミでした。