新潟の隠れ名物、超有名B級グルメと言えばそう「イタリアン」です。
県外の人は「イタリアン?パスタとかピザの?」と思うでしょうが、パスタでもピザでもなく「イタリアン」という名前の不思議な食べ物が存在するとまずは頭に置いていただきたい。
このイタリアンを提供する2大巨頭がある!と度々話題に上がっているのですが、それは…
「みかづき」と「フレンド」です。
なぜ2つのお店が存在するのか、または分かれたのか?その謎に迫りつつ、イタリアンの不思議なメニューも全力でお伝えします!
フレンドとみかづきの食べ比べレポ!
https://niigatalife.com/2018/05/27/italian-tabekurabe/
新潟イタリアン2大巨頭の基礎知識とその歴史
新潟県民のソウルフードなのになぜ2大巨頭が存在しているのか。どうでもいい情報かも知れないけど、覚えておいてほしい基礎知識。
みかづきの創業者・店舗数
みかづきは新潟市中心にあり、現在22店舗(2018年5月)が存在。本店は現在の万代バスセンター。
創業者は三日月晴三(みかづきはるぞう)氏。
新潟市で甘味喫茶「三日月(みかづき)」を経営し、箱根で行われた経営者セミナー受講後に訪れた、京橋の甘味処「京ばし」で食べたソース焼きそばをヒントにイタリアンを考案。1960年からメニューに加え、昭和30年代後半から「イタリアン」が普及されていったらしい。(Wikipediaより)
イタリアンスパゲティを元にフォークで食べるスタイルは、現在のみかづきにも根付いています。
フレンドの創業者・店舗数
フレンドは現在9店舗を展開。場所が変わったり、閉店したりと色々あったけれど、ほとんどのお店がずーっとそこにあるものである。
こちらの創業者は木村政雄(きむらまさお)氏。 長岡市で「フレンド」という甘味処を経営、このお店は「長岡饅頭本舗」だったらしいです。本店は、長岡駅近くの丸専(マルセン)の地下(現在は喜多町)でした。
みかづきとフレンドは”仲が悪い兄弟説”もあった
みかづきとフレンドはそれぞれ経営者が兄弟で、仲が悪いから2つに分かれてしまった、こんな説は何度か耳にしたことがあります。
でも、先ほどの情報を見てわかる通り、兄弟でも何でもない。付け加えるならば、
仲の良い友人同士なんだそう。
お互い甘味処を経営し、同じ箱根の経営セミナーに参加しているという共通点があるんです。本当のところはグレーゾーンなのか?それすら分かりませんが(笑)
みかづきの方が販売は早く、フレンドは後発組。でもそこには友情が存在しているから円満営業だ。(と信じましょう!)
みかづきのHPにはこんな風に書かれています。
長岡の「フレンド」さんと「みかづき」両社の会長が親友だったことで、少し遅れて フレンドさんも『イタリアン』の販売を開始しました。 ただ、同じ名称で同じような仕様になっていますが 味や内容は違います イタリアンて何?-新潟みかづき
新潟市と長岡市がうんと離れていたおかげで、そもそもライバル視する必要もなかった、こんな意見も見られました。
みかづきがフレンド区域へ進出する動きも!
そういえばと思い出すのが、フレンドのおひざ元である小千谷のベイシア、アクロスプラザ長岡などにみかづきが出店したことがありました。
しかし!残念ながらこの2つは閉店へ。この辺りから、やっぱり長岡地域の人にはフレンドじゃないとダメなのか?なんて思ったり、思わなかったり。
反対に、フレンドが新潟駅ビルへと出店したりもし、お互いの相乗効果を狙った動きもありました。
実は、この2店舗以外でもイタリアンは販売されている
よく考えてみると記憶の片隅にあるのが、同ファストフードチェーンのピーコックにもイタリアン焼きそばなるメニューがあったかなあ、と思います。
私が子供の頃に初めて食べたイタリアン、このメニューである可能性もある気がしています。(真実は謎)。
これ以外では、セブンイレブンや新潟県内のスーパーで販売されているイタリアン焼きそばや、庄やのメニュー「イタリアン新潟」などがあります。
県外にイタリアンが進出した!というニュースも何度かありました。
それ以外の地域は…正直どっちでもいい
新潟県は意外と広い。縦長に長くて、新潟市と長岡市は60㎞も離れています。
長岡市から新潟市までは高速を使って1時間かかるので、そもそも「ライバルだ!」とも、「私は○○派だ!」と、わざわざ張り合う距離でもない。
そして、新潟市や長岡市以外の地域に住む人にとっては、よほどでない限り「○○派」という意見など聞いたことはないです。
出かけた先にあったイタリアンが食べられればいいので、ごめんなさい、正直どっちでもいい。(そんなことねーよ!と言う人もたくさんいると思いますが)
みかづきは可愛い!ロゴ入りTシャツも人気
引用元:http://niigatamikazuki.web.fc2.com/index.html
ロゴマークも可愛らしく、Tシャツも販売したりとゆるキャラ的なキラキラ感があるのはみかづき。
長岡のヴィレッジヴァンガードで買ったイタリアンTシャツは、京都にいる妹が着ています(多分)。
>>みかづき イタリアン 【 オレンジ 】 - 新潟Tシャツ委員会
フォークにクルクル巻き付けて食べるスタイルも、フレンドしか食べたことない人にとっては「都会的…!」と2度見してしまうもの。
フレンドは地味!なぜか餃子も定番になっている
引用元:https://www.e-friend.co.jp/index.html
フレンドのロゴを見て分かる通り、ソフトクリームがマークになっています。フレンドがあるフードコートでは、ソフトクリームを食べている人がウロウロしているのも特徴。
そしてなぜかポテトではなく餃子がセットに付いてくる。
フレンドの餃子の謎については「ぎょうざ」誕生のヒミツ-フレンド調査隊を一読してみましょう。思わず「へ~」と思う歴史があります。
そしてフレンドの餃子には30品目の食材が使用され、添加物が入っていないという素晴らしいこともこの記事で知りました。
↓フレンドは箸で食べるのが基本スタイルです。これに何の違和感も感じません。
ペアやコンボという餃子が付いてくるセットメニューが好評!ニンニク抜きも選べるので、キラキラOL時代のランチとしてもよく買って食べていました。
新潟イタリアン…正直どちらも超美味い!というものではないけど
県外の人に説明すると、「焼きそばにミートソースがかかっている食べ物」と言うしかなく、その反応と言えば「何それ?美味しいの?マズそうなんだけど」と言われる。この一連までは新潟あるある認定ではないでしょうか。
そして焼きそばというよりも、焼うどんに限りなく近い気もしています。とくにみかづきの方はモチモチの太い麺です。
しかし!新潟県民はそもそも焼きそばとミートソースなどとは思っていない、それはイタリアンという食べ物なんです。
県外に行って気づく、イタリアンが超不思議な食べ物だということを…。
新潟県民イタリアンはいつ食べる?
- 学校帰り
- おやつ
- ご飯作るの面倒くさい時
- 家に人が集まる時
- 買い物ついでに子供と食べるお昼ご飯として
- ガッツリ食べたい時
わが家は子供たちが実家に集まる時、お昼ご飯としてよく利用します。あとはおやつ時にデザートを求めて寄ったり、そんな感じです。
イタリアンは新潟県民が帰省した人が選ぶナンバー1フードだと思う
帰省すると必ず食べるものナンバー1フード、それがイタリアン。できれば新幹線に乗る前に買って家でゆっくり食べたい。そんな願望も持っています。
新潟から出発する新幹線の車内はイタリアン臭いかも知れない。(あながち大げさではないと思う)
みかづきとフレンドの味の違いとは?
■みかづきのイタリアン
- ソースはトマトベースである
- 白い生姜がついている
- 太いモチモチ麺
■フレンドのイタリアン
- 豚のひき肉たっぷりのソース
- 細めの麺
- ややスパイシー
見た目も赤くトマト感が強いのがみかづき、焼きそば感が強いのがフレンド、私はそんな風に区別しています。
また、お伝えしておきたいこととして、みかづきのワールド感がハンパないということも教えたいです。
今並ぶメニューを一部紹介すると、エビチリイタリアンにボロニア風イタリアン、和風きのこイタリアンにグラタン?…もはや焼きそばでも何でもない、そしてイタリアとも関係のないメニューが並んでいます。
共通してあるのがカレーイタリアン!
こちらはみかづきのカレーイタリアン!
フレンドのカレーイタリアン(これは辛口でした)。
店頭に行って「どっちにしよう~」と新潟県人なら迷うかと思いますが、そのどっちというのは、普通のイタリアンかカレーイタリアンかという究極の2択。
フレンドであれば、ハンバーグやオムレツが乗っかったメニューもありますが、まずこの2択に悩むのが定番。あ、チーズイタリアンもありますね!ますます悩む~。
みかづきとフレンドのサイドメニューが不思議
みかづきはフライドポテトがあるけど、バラエティポテト(顔のポテト)というメニューが別にあります。そしてなぜか今川焼があるのは甘味屋さんのなごりですよね。
個人的にあずきアイスを食べてみてほしい。よくあるカッチカチなやつとは違って美味しいんですよ。190円と安いのも嬉しいところ。
フレンドはソフトクリーム系のデザートがちょうどいい感じ。
チョコとバニラのミックスにしようか、抹茶に行ってみようかやっぱりストロベリーだよねぇ…と、組合わせに迷いながら注文するのが楽しいんです。お値段190円という安さも魅力。
ソフトクリームのほかにも、サンデー、フラッペ、フロートというどこか懐かしいメニューも展開しています。
みかづきでも同様のソフトクリームメニューなどがあります。
県外にいる新潟出身者がイタリアンを食す2つの方法
県外に出るとわかる、イタリアンの存在の大きさに!
そんな私も県外にいた頃には、母から冷凍したイタリアン(無理矢理冷凍)をクール宅急便で送ってもらい、試行錯誤の解凍をして食べていました。正直お金もかかるし、できたての美味しさはそこにはない…。
でも今ではとっても便利な「みかづきの冷凍イタリアン3食入り1,100円(税込)」なるものがあります。
みかづきオンラインショップで購入できるのですが、そこに書いてあったイタリアンの作り方が気になりました。
全8行程にも及ぶ作り方…細かい…!しかし、県外でイタリアンが食べられるのなら喜んで作るでしょうね。そもそもレンジでチンして盛り付けるだけの行程です。
■フレンドは冷凍ぎょうざを全国発送している
大きめの餃子が40個も入っているというお得度満載の商品です。大食い大会を開催するのもよし、焼き餃子以外の揚げ餃子やスープ餃子にしてもよし。
新潟県民としてのイタリアンとは?
わたくし(ラー子)の個人的見解ですが、イタリアンとは何か?と聞かれれば、「イタリアン!」としか言えません。
ミートソースがかかった焼きそばだなんて思ったこともなく、麺にソースがかかった食べ物それが「イタリアン」という存在。
毎日まではいかないけど、たまに食べたいのがイタリアン。お金に困った時に思い出すのがイタリアン。
フレンドのイタリアンは330円、みかづきのイタリアンは340円。どちらも非常に安いです。
この記事はこれまで投稿してきたイタリアン記事の集大成という内容になりましたが、これからもイタリアンを食べ続けます!読んでいただきありがとうございました。