新潟県のお隣、富山県富山市にある富山県美術館へ。こちらで開催されていた「金曜ロードショーとジブリ展」を見に行ってきました。1ヶ月以上前に予約をして楽しみにしていた所、元旦に能登半島地震という大きな災害。
一度は見送る決断をしたのですが、会場や富山市内の状況を再確認すると見送る理由がなくなったので恐る恐るですが行ってみた、という所です。
富山県美術館は川沿いにあって、とっても景観のいい場所にありましたよ!
そんな金曜ロードショーとジブリ展のようすをご紹介してみますね。
金曜ロードショーとジブリ展 富山県美術館
ジブリと密接な関係にある金曜ロードショーという番組。「映画館では見たことないけど、金ローで何度もジブリは見ている」という人は多いはず。
私の家にビデオデッキがやってきた時には同番組で放送された「となりのトトロ」を録画し、妹とセリフを覚えるほど何度も繰り返し見た記憶があります。
「金曜ロードショーとジブリ展」のみどころは、番組とジブリ作品を時代背景とともに紐解く所。
時代と紐解くジブリ作品
「トトロは”金ロー”のおかげで有名になった」という鈴木プロデューサーの言葉。
私も子供の頃に「となりのトトロ」という映画館のポスターを見たときは、妖怪ものか何かだと思い、率直に「面白くなさそう」と感じた記憶があります。でも、金ローで初めて見たときは、感動のあまりに眠れませんでした…!
金曜ロードショーは、『来週の金曜日はジブリ!』と予告が流れただけでちょっとした社会現象を起こしている番組になっていますよね。
スタジオジブリ最新作公開記念!
3週連続 #夏はジブリ✨今夜9⃣時
宮﨑駿監督の原点 #風の谷のナウシカ🌳ひとりの少女が未曽有の危機に立ち向かう…‼️
未来へ希望をつなぐ物語🌱 pic.twitter.com/EE6CK3BAqj— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 7, 2023
番組公式X(旧Twitter)の予告が流れてくるだけでテンションMAXに!死ぬほど見ているのに「再放送」と言われるとバカみたいに反応してしまうのは私だけではないはず。
放送中はリアルタイムで作品情報を流してくれるため、一緒に見ているほかの誰かと盛り上がることができます。ラピュタの「バルス!」の瞬間はサーバー落ちすることもあるそうですけど、それはもうムスカのせいですね。
ジブリの幻燈篭
番組のデータベースコーナーを進むと「ジブリの幻燈篭」が登場。これは過去に開催された「ジブリの大博覧会」富山展のために、富山ガラス造形に係る方達が手がけたんだそうです。
作品ごとに音楽と映像がガラス越しに投影されていて、あまりの美しい世界観にキュン死しそうでした。。。
これはハウルの動く城。壁の映像もそうなんですが、手前のパズーがシータをキャッチするガラス窓もたまりません!飛行石を思わせるブルーの背景が美しい。
トトロのあのシーンも!この窓ガラスをわが家にもなんとか設置できないだろうか…。はあああ。
今度はポニョが大波を走り抜けていきます。この部屋に入ってから何分経過したのかわかりません。
優しいラピュタのロボット兵。隣の湯婆婆も可愛い。
ちなみにこの場所は写真撮影OK。動画は一切NGですが、フォトスポットが多いのがすごく嬉しい。
この富山県美術館のすぐそばにある、「富山市ガラス美術館」という名所があることも知りました。地震の影響でしばらく休館されていたようですが無事再開されたようで安堵しております。次回はそちらにも行ってみたいですね。
ジブリ映画のポスタースタジオ
さらに進むとジブリ映画のポスタースタジオへ。ここでは、「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「借りぐらしのアリエッティ」「猫の恩返し」「崖の上のポニョ」の映画のポスターを背景にした写真が撮れるんです!
こんな風にフォトスタジオになっていて、目の前にいるスタッフさんに撮影をお願いすることが可能。
富山展では平日限定で「君たちはどう生きるか」の映画の主題歌「地球儀(米津玄師さん)」のジャケット画の主人公になれるフォトスポットもありました。
私もちゃっかり撮ってきました。この写真は一生の思い出にします!
もののけ姫の剣は自前ではありません(その場で借りることができます)。コスプレして行く人も多いみたいですね。
風の谷のナウシカ 王蟲の世界へ
ここは最後のコーナー「風の谷のナウシカ 王蟲の世界へ」。今回一番楽しみにしておりました。
腐海の森にいる蟲(むし)たちがおそろしいほどリアルに再現されておりました…。私はこの部屋に入った瞬間、反射的に息を止めてしまいましたよ。
私が初めてジブリに触れたのは、小学2年生の頃。町内のイベントで「風の谷のナウシカ」のビデオをみんなで見ましょう、という日があったんです。
広い畳の部屋で小さなテレビ画面をみんなで見る、という形でした。普段は落ち着きがない子供達が、最初から最後まで無言で見続けたのを覚えています。それだけナウシカという作品は衝撃的で、難しいけど大きな感動を与えてくれたんですよね。
お土産のキーホルダー。金ロー限定の袋に入れてもらいました。
富山県美術館の白いクマ
富山県美術館の名物になっている大きな白いクマの作品。「Animal 2017-01」三沢厚彦さんの作品です。
外にもいます。これは小さいクマ。
もういっちょ。中くらいのクマ。
さらにもういっちょ!大きいクマ。
どーん!この白いクマが、子供が持っていた美術の教科書の表紙にもなっていたのを覚えています。
後ろ姿もかわいい。
それにしても富山県美術館ってものすごくオシャレですね!館内に子供が参加したり、屋上庭園「オノマトペの屋上」も素晴らしかった!目の前にある大きな公園にも人がたくさんいましたよ。もし機会があれば出かけてみてください。
■富山県美術館
所在地:富山県富山市木場町3-20
営業時間:9:30〜18:30(水曜定休)
美術館公式サイト:https://tad-toyama.jp/
「金曜ロードショーとジブリ展」公式サイト:https://kinro-ghibli.com/
今回の「金曜ロードショーとジブリ展」は、一度は断念しただけあって、見ることができた喜びが大きかったです。実際に富山市内に来てみるとほぼ平常通りという印象。
ですが、遠くの上空を飛び続けるヘリコプターが視界に入るたびに、震源地との距離の近さを思い出させます。これから「北陸応援割」など被災支援が始まるようなので、状況を見ながらですが、観光に出かけることも私たちにできることかもしれない、と改めて思いました。
そんなことを考えながら、富山県美術館を後にしました。