偶然見つけた「石積み」と呼ぶ行事にとても興味を持ち、行ってきたのは長岡市栃尾地区。旧栃尾市に流れる河原では、毎年8月7日の朝5〜7時に石を積むそうなんです。
早朝に行くことができなかったので諦めていたのですが、その光景を少しでも目にしたいと思い栃尾へ行ってみました!猛暑でめちゃくちゃ暑い日です!
石積みの会場は刈谷田橋周辺
※開催時間を過ぎている情報なのであしからず・・・。
開催情報によると石積みの会場は、長岡市金町・栃尾宮沢・来伝周辺という具合にピンポイントで書かれていません。ただ、最寄りの駐車場は中央公園らしく、そこはトチオーレという施設と同じ場所。
とりあえずトチオーレに車を止めて。会場はここから徒歩5分くらいの刈谷田川なんですが、目の前に流れる西谷川も覗いてみました。
石積みが十分できそうな河原ではあるけど、積まれた様子はなし。それにしても綺麗な川ですね!
ふらっと歩いてみたら市役所の目の前に市場がありました。
会場と思われる刈谷田川へ向かいます。それにしても暑い・・・。
刈谷田橋のふもとにを見ると河原へ下りやすい道を発見。
しかし積まれた石はなく・・・やっぱり早朝に来ないとダメだった?
暑さも限界なので帰ろうとした時。
ありました!橋の下の日陰部分に積まれた石を発見!
日陰にしかないのは、早朝とはいえ危険な暑さだったからではないでしょうか。しかし2時間以上経ってもまだ積まれているなんて。プロの所業としか思えない。

橋の下は非常に涼しい。
橋の下には手軽な石がなかったので、別の場所から石を運んできたのかなあという感じ。幻想的な光景。とてつもないバランス感覚。
石積みの意味とは?

あの石とかどうなっているんだろうか。
ここは涼しいし、しばらく積まれた石に手を合わせました。
そもそも石積みとは?
親より早く亡くなった子どもたちは、その親不孝の罪により賽(さい)の河原で石積みをさせられると言われています。地獄の釜が休みのお盆の入りの8月7日に、亡くなった子どもたちに代わり河原に石を積むというお盆行事です。栃尾観光協会公式サイト
賽の河原(さいのかわら)が三途の川だということは頭の片隅で知っていたのですが、子どもが必死に石積みをして苦を受けることだとは知りませんでした。
しかも完成する前に鬼が塔を破壊してしまう、という悲しいお話らしいのです。そんな報われない子どもたちに代わろうとしたのが石積みの始まりなんだとか。
私にも生後すぐに亡くした娘がいます。お経をあげてくださった住職が、「この子は生まれただけで徳を積んでいる」「どこかで石を積んであげるといい」と教えてくれました。
それから何年も経ってしまいましたが、栃尾の石積みはまさに私にとって見逃せない行事。今回は早朝に参加することはできなかったけど、またトライしに来たいと思います。
次は自分で石を積むぞ!
栃尾の川はとても美しい
あまりにもいい景色なので、もう少し周辺を探ってみました。刈谷田橋からもう少し上流へ向かうと出雲橋があります。天女のようなオブジェと真夏の空が映えます。
本当に澄んだ川ですよねー。
道の駅とちお付近の河原。
ここいらで休憩しましょうか。
道の駅とちおの揚げたてあぶらげ
せっかくなのであげたての栃尾のあぶらげを食べましょう!
こちら300円で食べられますー!お醤油と七味などお好みで!
涼しい車内に避難しながら・・・。中がジューシーで外は香ばしく!栃尾のあぶらげ最高!ほかにもキムチ味などありました。
今回は長岡市栃尾地区の民俗行事、七日盆の石積みを少しでも見たいと思い向かってみました。本当は自分で石を積みたかったけれど、あまりの暑さにそこまでの余裕はなく。。
どなたかの素晴らしい石積みを見ることができたので、それはそれでよかったです!とても珍しい行事だと思われますので、興味のある方はぜひ次回。
■七日盆の石積み
・開催日時:毎年8月7日朝5時〜7時
・会場:栃尾地区の刈谷田川周辺(特に盛んな場所:長岡市金町、栃尾宮沢、来伝)
・付近の駐車場:長岡市栃尾地域交流拠点施設トチオーレ
・(一社)栃尾観光協会公式サイト:http://tochiokankou.jp/event/ishitsumi.html

